シャンプーの正しい選び方を学ぼう!
04/18

ここではシャンプーの正しい選び方について紹介していきます。
日本で販売されているシャンプーは主に3種類に分かれていて、
高級アルコール系シャンプー、石鹸系シャンプー、アミノ酸系シャンプーの3つです。
それぞれメリットがありますが、使い方を間違えてしまうと頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼすケースも・・・。
どのシャンプーが最も髪にとって良いのか検証していきます!
高級アルコール系シャンプー
市販されているほとんどのシャンプーが高級アルコール系シャンプーに該当します。
おそらく8割から9割がたはこのシャンプーでしょう。
しかし、これだけ多くの人が使っているにもかかわらず、
「質が良いか?」と問われたら、必ずしも「はい」とは言えません。
高級アルコールシャンプーは泡立ちが良く、洗浄力も優れています。
しかも値段も安い!
一見、非の打ちどころがなさそうな感じですが、高級アルコール系シャンプーには、
「界面活性剤」というものが入っています。
界面活性剤は水になじみやすい性質と油になじみやすい性質があります。
それゆえ髪や頭皮に存在する汚れや皮脂に吸着しやすいので、汚れを落としてくれる効果はあるものの、
作用が強すぎるので必要な角質まで剥がしてしまうんです・・・。
界面活性剤にとっては、どのぐらい頭皮の皮脂を取り除けば良いかなんてわかりません。
「皮脂を多少残して上手く洗浄するよ!」なんて気の利いたことをしてくれるわけではないんです。
それゆえ洗いすぎにより角質が薄くなって、表皮があらわになってしまうことも・・・。
そうなると肌が炎症を起こしたり、紅潮したり、腫れてしまうこともあります。
界面活性剤は、例えば食器を洗うときに使う洗剤にも配合されているものです。
洗浄に特化したものなのでシャンプーとして使うには、ちょっと作用が強すぎるといえます。
アルコール系シャンプーは成分表にラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸TEAなどと記載されているものが該当します。
石鹸系シャンプー
そして次に紹介するのが石鹸系シャンプー。
石鹸だったら「手を洗ったりするのにも使うし、肌に良さそう」という印象がありますね。
石鹸系シャンプーはアルコール系シャンプーに比べれば洗浄力は弱いので、
肌に対してそこまで悪影響があるわけではありません。
ただ石鹸系シャンプーの厄介なところは成分がアルカリ性になっていること。
人間の髪の毛は弱酸性で出来ています。
つまり弱酸性とアルカリ性は仲の悪い相手。
結合してしまうと拒否反応を示して髪の毛がパサついたり、傷んでしまうことがあります。
髪のキューティクルも次第に開いてくるので、クシやワックスをきっかけにさらに悪化してしまう可能性も・・・。
そういった意味では必ずしも髪に良い成分とは言えません。
石鹸系シャンプーは成分表に脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなどと記載されています。
アミノ酸系シャンプー
3つのシャンプーの中で最も洗浄力が弱く、肌に対する刺激も弱いシャンプーです。
使った後のサッパリ感や心地よさでは他の2種類に比べて劣ります。
ただアミノ酸系シャンプーの強みは、なんといっても髪と同成分で出来ていること。
アミノ酸は髪ケラチンを作り出すときの原料のようなもの。
髪の毛と同様に弱酸性なので吸着しても髪が傷むことはありません。
例えばいきなり高級アルコール系シャンプーからアミノ酸系シャンプーに切り替えると、
使い心地の面で不満な気持ちが出るかもしれません。
しかし長期的なことを考えると、こちらの方が頭皮や髪に与えるダメージが少ないです。
成分表でラウロイルメチルアラニンナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウムなどと、
記載されているものはアミノ酸配合のシャンプーと考えてよいです。
価格面で他のシャンプーより高いので、その点がそこまで世間に浸透していない要素でしょう。
ただ髪をいたわることを第一に考えたら最初に選択したいシャンプーです。